Ubiquitin Enrichment Kit
ユビキチン・プロテアソームシステムは非リソソーム性の重要な経路であり、タンパク質の分解を制御しています。この経路はDNA修復・転写制御・シグナル伝達・代謝・形態形成など細胞内プロセスの多様性に関係しています。ユビキチン修飾プロセスは、76アミノ酸からなる8kDaのポリペプチドであるユビキチンが、細胞内のタンパク質に(ユビキチン分子のC末端グリシンを介して)付加(標的タンパクのεアミンとの縮合)されることで始まり、最初のモノユビキチン付加に続きユビキチン内部の7つLysによる連結が生じるとされています。ポリユビキチン鎖を付加されたタンパク質は、標的タンパクとしての分解とユビキチン再利用を触媒する26Sプロテアソームにより認識されます。ユビキチン修飾は悪性腫・遺伝的疾病・神経変性1などの多くの病理条件に影響を与えることも知られています。
サーモフィッシャーサイエンティフィック ピアスブランドのUbiquitin Enrichment Kitは培養細胞や組織サンプルから、ポリユビキチン修飾タンパク質を簡単に単離することができます。濃縮フラクションはユビキチン修飾タンパク質量の決定やウェスタンブロットによる同定などにも利用できます。プロトコルは迅速・簡単で、ポリユビキチン修飾タンパクとモノユビキチン修飾タンパクの分画を行います。キットはepoxomicin処理されたHeLaライセートの濃縮でポリユビキチン化タンパクに関して優れたパフォーマンスを示しています。
- ポリユビキチンアフィニティレジンは4つ以上のユビキチンからなるポリユビキチン鎖に結合します。モノユビキチンや4以下のポリユビキチン鎖は通過画分として回収されます。
- レジンの結合キャパシティは1ug/20ulスラリーとなります。
特徴
- 操作時間は45分
- 培養細胞や組織サンプルからのユビキチン修飾タンパク質の濃縮に必要な試薬類の他、スピンカラムとユビキチン抗体が含まれる
- サンプルインキュベーションは2時間からオーバーナイトで選択
- サーモフィッシャーサイエンティフィック ピアスブランドPOPPERシリーズ(タンパク抽出試薬)やRIPAバッファーに対応
- 同時に多検体(1-15サンプル)を処理可能

図1. The Ubiquitin Enrichment Kit プロトコル

図2. ユビキチン修飾タンパク質の回収率比較
Epoxomicin処理HeLa細胞ライセート(EHeLa, 150 mg)を図1で示される操作概要に従い濃縮した。溶出後、全ての試料を添加容量(EHeLa load)に統一した。サーモフィッシャーサイエンティフィック ピアスブランドUbiquitin Enrichment Kitを使用した通過および溶出画分はサンプルレーンの最初に示した。他社ユビキチン濃縮キットによる結果は比較として示す。(他社C製品については製造元の取扱説明書に従った。)また、ユビキチンモノクローナル抗体を使用した濃縮キット、およびネガティブコントロールレジン(GSH resin)での結果を続いて示した。各レジンからの溶出レーンがそれぞれの方法で回収したユビキチン修飾タンパク量を示している。
| Cat.# | 製品名 | 容 量 | 価格 | |
| 89899 | Ubiquitin Enrichment Kit 総タンパク量0.15 mg以下のライセートからの濃縮15回分に充分な試薬類を含む |
Kit | ¥81,000 | |
| Pack 1 | ||||
| Polyubiquitin Positive Control (1,000 X), 2 mg/ml Anti-Ubiquitin Antibody, rabbit anti-serum |
50 μl 50 μl |
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| Pack 2 | ||||
| Polyubiquitin Affinity Resin BupH Tris Buffered Saline Pack Spin Columns and Accessories |
300 μl 1 pack 18 columns |
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