Dharmaconテクニカルサポート
(第8回 SMARTvector shRNA レンチウイルス粒子について)
バイオサイエンスメールではお客様の実験サポートをテーマにした記事をお送りしています。SMARTvectorはshRNA専用アルゴリズムを用いてデザインしたターゲット配列をmicroRNA scaffoldに組み込み、レンチウイルス粒子としてパッケージした製品です。従来トランスフェクションが困難であった細胞を使用した実験や、長期間の遺伝子サイレンシングが必要な実験に有用です。
今回はSMARTvectorについて、お客様からよくいただくお問い合わせについて取り上げます。
(執筆担当 サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)バイオサイエンス事業本部 牛山)
SMARTvectorにはどのような製品がありますか。
1つの遺伝子に対して配列デザインの異なる3種類のSMARTvectorそれぞれをセットにしたSet of 3 different gene-targeting constructsと、そのうち1種類のSMARTvectorのみを含むIndividual gene-targeting constructの2種類があります。 また、Set of 3 different gene-targeting constructsには、100 μlと200 μlの2つの容量があります。はじめてお使いになる場合は、Set of 3 different gene-targeting constructs 100 μlを用いて検討することをおすすめします。
SMARTvector レンチウイルス粒子による遺伝子発現抑制は一過的ですか、それとも長期にわたる持続的なものですか。
SMARTvector レンチウイルス粒子は、宿主のゲノムへと組み込まれ、ターゲット遺伝子の発現を長期的に抑制します。細胞が分裂すると、ゲノムに組み込まれたコピーは複製されて子孫の細胞へと受け継がれます。
細胞への導入は確認できますか。
SMARTvectorにはturboGFP(GFPと同様の蛍光特性をもつ蛍光タンパク質)が組み込まれています。turboGFPの蛍光を検出することで細胞への導入を確認することができます。また、puromycinを用いた選択を行うことができます。
SMARTvectorに遺伝子ノックダウン保証はありますか。
SMARTvectorにはノックダウン保証はありません。はじめてお使いの場合は、Set of 3 different gene-targeting constructsを用いて、3種類のSMARTvectorについてノックダウン効率等を検討することをおすすめします。
GFPライセンスは必要ですか。
SMARTvectorはGFPではなくTurboGFPを用いています。TurboGFPはGFPと同様の蛍光特性をもつ蛍光タンパク質です。SMARTvectorを研究目的で使用する場合、TurboGFPについて特別なライセンスは必要ありません。
マウスの細胞にSMARTvectorを使うことはできますか。
SMARTvectorはヒト、マウス、ラットの遺伝子に対してそれぞれ配列がデザインされています(お使いの細胞の生物種にあわせて注文してください)。しかしながら、げっ歯類の細胞、特にマウスの細胞への遺伝子導入は難しい場合があります。多くのヒト細胞と比べて、げっ歯類の細胞へのウイルス感染にはタイターの高いウイルス粒子を用いるか、細胞への感染時間を長くする必要があります。さらに抗生物質による感染細胞セレクションも慎重におこなう必要があります。
ここではSMARTvectorについてお客様からよくいただくお問い合わせについて取り上げます。その他のよくある問い合わせ(FAQ)はFAQページに掲載しています。
- 製品プロトコル : SMARTvector 2.0 Lentiviral shRNA Particles & Control Particles
- 製品カタログ : SMARTvector 2.0 Lentiviral shRNA Particles






