----------------------------------------------------------------- サーモフィッシャー「フードセーフティー」メールマガジン【第12回】 (2011年8月) ----------------------------------------------------------------- お客様各位  サーモフィッシャー「フードセーフティー」メールマガジンでは、 フードセーフティーに関する有用な情報の発信を隔月で行っております。 今回は下記のとおりの内容です。 ----------------------------------------------------------------- ◆目 次◆ 1.当社主催セミナーのお知らせ 2.新製品のご紹介 3.モレキュラー営業部より、キャンペーンのご案内 4.食品の産地偽装を暴く技術(連載 第6回) 5.分析技術に関する基礎(連載 第12回) 6.法規・通知の解説 (連載 第10回) 7.「食品分析」カタログのご紹介 ----------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------- 1.当社主催セミナーのお知らせ ----------------------------------------------------------------- 日程とセミナー名をお知らせいたします。詳細は別途ご案内致します。 ・9月7(水)〜9日(金)2011分析展 新技術説明会 http://www.thermoscientific.jp/JAIMA2011/index.html ・9月22日(木)13:00〜 サーモフィッシャー・日立ハイテク共催 ソリューションセミナー2011分析技術セミナー 【元素分析・異物分析の基礎と応用】 会場 札幌サンプラザ 「玉葉の間」 http://www.thermoscientific.jp/events/2011/elemental-basic-seminar.html ・9月29日(木)  日本食品衛生学会 ランチョンセミナー  (秋田ビューホテル) ・10月7日(金) 10:30〜  GC-MSセミナー 〜GC-MSの基礎から試料導入方法まで〜 会場 横浜本社1F セミナー室1.2 http://www.thermoscientific.jp/ ・環境・食品分析セミナー 10月18日(火)秋田会場、 10月19日(水)東京会場、 10月25日(火)福島会場、 10月28日(金)札幌会場、 11月2日(水)仙台会場、 11月9日(水)横浜会場での開催を予定しております。 なお、当社ウェブサイトの「イベント情報」に、決定しているセミナー 情報等を近日アップする予定にしております。 http://www.thermoscientific.jp/events/index.html ----------------------------------------------------------------- 2.新製品のご紹介  ----------------------------------------------------------------- ★コロラド州デンバーにて、6月5〜9日に開催されたアメリカ質量 分析学会(ASMS)にて質量分析計の新製品が発表されました。 それぞれの新製品の詳細は以下のURLをご参考にしてください。 ・感度と選択性を実現する新型GC-MS/MS [TSQ Quantum XLS Ultra] http://www.thermoscientific.jp/news/docs/2011-07-TSQ-Quantum-XLS-Ultra.pdf ・高性能ベンチトップ四重極型Orbitrap LC-MS [Q Exactive] http://www.thermoscientific.jp/news/docs/2011-07-Q-Exactive.pdf ・高感度のイオンとラップLC-MS [Velos Pro] http://www.thermoscientific.jp/news/docs/2011-07-VelosPro-ObriVelos.pdf ・新しい高電場 Orbitrap LC-MS [Orbitrap Elite] http://www.thermoscientific.jp/news/docs/2011-07-Orbitrap-Elite.pdf ★プロセスオンライン分析用近赤外分光計[TruProcess]を販売開始しました。 製造プロセスの進行中に、品質に影響する機能特性や水分量をリアル タイムで計測することで、品質の安定を図り生産効率を向上させます。 TruProcess(トゥループロセス)アナライザーは、小ロットのプロセス からラージスケールの製造に理想的な近赤外(NIR)ソリューションを 提供します。 http://www.thermoscientific.jp/news/docs/2011-06-01-TruProcess.pdf ----------------------------------------------------------------- 3. モレキュラー営業部より、キャンペーンのお知らせ ----------------------------------------------------------------- 食品、環境、製薬分野向けにNicolet iS5 FT-IR異物解析パッケージの キャンペーンをご案内します。 大好評のNicolet iS5 FT-IRにダイヤモンドATRと異物サンプリングに 便利な実体顕微鏡をセットにして特別価格でご提供します。 http://www.thermoscientific.jp/campaigns/nicolet-is5-campaign.html ■キャンペーン内容 - フーリエ変換赤外分光装置 Nicolet iS5 FT-IR - 1回反射ダイヤモンドATR iD5 - 三眼実体顕微鏡 MS-ZMM45T - 多成分同時検索ソフトウエア OMNIC Specta - ポリマーラボ用スペクトルライブラリ13,195スペクトル - サンプリングキット8点のツール (タングステンプローブ、ナイフ、ピーラー等) ■キャンペーン価格 561.6万円 → 290万円 ■キャンペーン価格 2011年12月末日 ----------------------------------------------------------------- 4. 食品の産地偽装を暴く技術       (連載第6回)  ----------------------------------------------------------------- ・摂取物の違いによる炭素・窒素・水素・酸素同位体比の違い(4)  人間活動の農産物への影響について前回やや説明不足の部分があり ましたので、補足説明をしたいと思います。 (3) 餌・水の違い:補足 牧畜や漁業を含む農林水産業は経済活動ですので、自然条件の他に 社会的な状況の変化や個々の育成者の育成方針の変更によっても影響 を受けます。第4回で触れた化学肥料についても、経済の発展(使用量 ・地域が増加)や破綻(減少)、社会的要求の変化(有機栽培産物の需要の 増加→使用量減少、富栄養性産物の需要の増加→試料量増加)、などで 使用量が変化することにより産物の窒素同位体比が変化するケースは 顕著な例と言えるでしょう。客土(田畑の土を入れ替えること)などの 土壌改良も多くの場合産物の同位体比に大きな影響を与えます。  養殖漁業、例えばウナギ養殖の場合、餌としては魚粉や大豆カス(大豆 油を絞った残り)にビタミン剤等を添加したものが一般的ですが、混合 比は地域の餌供給業者や飼育者によって異なり、また不漁で魚粉の価格 が高騰するなど地域経済の状況によっても影響を受ける場合があります。 魚粉は動物性、大豆カスは植物性ですので、その混合比が変わればウナ ギの炭素・窒素の同位体比も大きく変わってきます。 また、天然でも地域性の高い沿岸域の魚介類では、生息海域に流れ込む 河川の集水域の環境が開発などによって大きく変化した場合、短期間で 栄養条件が変化し、大きな影響を受けることがあります。以上の例から も分かる様に、同位体比による産地判別の精度を高く保つには、産物の データベースのメンテナンス以外にも、産地の育成状況に加え、社会状 況も含む周辺環境の変化を継続的に把握することも重要です。継続的に 生育地や周辺の野生動植物を採取し、同位体比データを得ることも産物 の変化を把握する上での参考となることもあります。 次回は、同位体指紋を利用した産地判別以外の判定技術について紹介 したいと思います。               (K.A) ----------------------------------------------------------------- 5.分析技術に関する基礎(連載 第6回)  ----------------------------------------------------------------- 今回より、ミネラルや有害重金属など、無機元素の分析手法について 説明していきます。 ●元素分析機器の種類 無機元素(主として金属元素)の分析手法は、測定する対象試料が液体 であるものと、固体試料を直接分析するものとに大別できます。前者に は炎光光度計や原子吸光分析、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析お よびICP質量分析などが、後者には蛍光X線分析(XRF)や電子線マイクロ アナライザ(EPMA)、アーク放電・スパーク放電を用いる固体発光分光 分析、グロー放電を用いる発光分析および質量分析などがあります。 溶液分析法は、分析対象試料がもともと固体である場合には、試料を溶 液化する前処理が信頼性のある分析を行う上で非常に重要となりますが、 反面、溶液化さえ適切にできれば、検量線となる標準溶液の作成が容易 で、定量性に優れた方法です。溶液化の可能なあらゆる物質(食品をは じめ、環境試料や生体試料、金属や酸化物などの無機物質、ポリマー・ 石油化学製品、医薬品など)に適用できる汎用性の広い手法と言えます。  一方、固体を直接分析する手法では、試料の前処理は比較的容易です が、精確な定量をするには同じマトリックスの標準試料を準備すること が必要であり、一部の金属などを除いて市販されている標準試料は存在 しない場合がほとんどです。こちらは主として金属や無機材料の分析に 活用されています。 以降は食品分析に用いられることの多い、原子吸光分析、ICP発光分光 分析およびICP質量分析について説明します。 ●元素分析装置の構成 元素分析装置は、試料導入部、励起源、スペクトロメータ(分光器また は質量分析計)、光やイオンの検出部、およびそれらの制御系やデータ システムから構成されています。試料導入部は液体試料の目的元素が 原子化しやすい状態で励起源に導入するための部分で、試料を霧にする ネブライザー(噴霧器)と、試料溶液の霧(エアロゾル)を粒径で分別 して10ミクロン以下の細かい霧だけを励起源に導入するチャンバー(噴 霧室)などで構成されます。励起源には、化学フレーム(炎)や電気加 熱炉、誘導結合プラズマなどがあり、いずれも熱エネルギーによって試 料エアロゾルを蒸発させ、加熱分解してばらばらの原子の状態にし、目 的元素の原子を励起する役割を担います。励起源で、原子は基底状態か ら励起状態になる際に元素固有の波長の光を吸収し、同じ波長の光を発 光してまた基底状態に戻ります。また、十分なエネルギーを得た原子は 最外殻の電子を放出してイオン化します。原子吸光やICP発光分析では、 励起源の光を分光器で元素固有の波長のスペクトルに分け、吸光または 発光量を光検出器で測定します。ICP質量分析ではイオンを質量分析計で 分けて質量スペクトルを取得し、元素の同位体に相当する質量のイオン を検出器で計数します。試料中の元素を同定するのに、原子固有の光ま たは質量のスペクトルを用いることから、これらの手法は原子スペクト ル分析とも呼ばれています。 次回から、原子吸光、ICP発光分光、ICP質量分析のそれぞれについて、 原理と特徴、食品分析での応用例、分析上の留意点などを紹介します。 (T.T) ----------------------------------------------------------------- 6.法規の解説…食品衛生月間と微生物検査 (連載 第10回) ----------------------------------------------------------------- 食中毒のリスクが高まる8月は、厚生労働省をはじめとする行政機関が 食品衛生月間として、特に注意を促しています。今年4月に発生した腸管 出血性大腸菌(O111)による食中毒事件では、飲食店で生肉料理を喫食 した小児を含む数名が死亡するなど多くの重症者が発生したことは記憶 に新しいところです。この事件を受け、厚生労働省から6月3日付けで O111の検査法が通知されておりますが、このなかでオキソイドのTSI寒天 培地が示されています。また、ヨーロッパでもこの春、腸管出血性大腸 菌O104による健康被害が拡大していました。わが国でも6月14日にO104の 検査法が通知され、ここでもオキソイドのmEC培地、SMAC培地、CT-SMAC 培地が紹介されています。 参考に以下のホームページもご覧ください。 サーモフィッシャー製品であるオキソイド(Oxoid)やレメル(Remel) といったブランドが世界各国の試験室で食品微生物検査などに利用されて います。(K.O.) http://www.oxoid.com/uk/blue/index.asp http://www.remel.com/ ----------------------------------------------------------------- 7.「食品分析」カタログのご紹介 ----------------------------------------------------------------- 前処理から分析、データ分析まで、当社の食品分析のソリューションを まとめたカタログを作成しました。当社には、幅広いソリューションが ございます。 ホームページからもご覧いただけます。 http://www.thermoscientific.jp/food-safety/docs/food-safety-2011.pdf ----------------------------------------------------------------- ■編集後記■ -----------------------------------------------------------------  今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回の内 容はいかがでしたでしょうか。今後も、皆様のお役に立てる情報を多数 盛り込んでいきたいと考えております。皆様のご意見、ご要望等をお待 ちしております。 尚このメールマガジンは、次回10月を予定しております。宜しくお願い 申し上げます。 ----------------------------------------------------------------- ■発行人(お問い合わせ先) サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社 サイエンティフィックインスツルメンツ事業本部 フードセーフティーメールマガジン編集 小川哲一 大道公秀 TEL 0120-753-670 FAX 0120-753-671 http://www.thermoscientific.jp/ Email info-jp@thermofisher.com ※掲載記事の無断転載を禁じます。 ----------------------------------------------------------------- ※今後、当メールマガジンをご希望されない方は、お手数ですが下記宛 メールにてご連絡をお願いいたします。メールタイトルを「フードメル マガ不要」と してください。info-jp@thermofisher.com ※登録情報の反映には、しばらく時間がかかることがございます。 あらかじめ ご了承下さい。