FT-IR・ラマン FAQ

よくいただく質問をまとめてみました。
その他ご質問などございましたら、 お問い合わせの送信フォームよりお願いいたします。

Q1:  OMNICを、英語モードにすることはできますか?
OMNICの言語表記は、OSに依存しています。OSのコントロールパネル>地域のオプションを、英語(米国)変更すると、OMNICは英語表記となります。
Q2:  OMNICで、表示の設定をするのですが、OMNICを立ち上げなおすと、その設定が無効になってしまいます。
表示の設定やオプション設定を、常に有効にするためには、表示の設定等を行った後に、環境設定ファイルを上書き保存する必要があります。ファイルメニューの"環境設定を保存"を開きます。該当のファイルを選び(通常は、DEFAULT.CONになっています)、保存をクリックして上書き保存します。また、上記の表示の設定などの設定を行った後、環境設定ファイルを使用者ごとに作成することにより、OMNICをカスタマイズすることができます。
Q3:  赤外光源の寿命はどのくらいですか?
Nexus / Nicolet FT-IR *700シリーズは納入日より5年間の保証期間を設定しています。5年の間に光源に関するトラブルは無償にて交換させて頂きます。現在、採用しているEver-Glo光源は、ほとんど切れるということはありません。ですが、永久に使えるものではなく、初期状態からゆっくりと出力が減少する特性となっておりますので、お使いになられるアプリケーションにおいてそろそろ支障をきたす程度のノイズレベルになってきたと判断された時期に交換していただければ良いでしょう。また、解析されたいアプリケーションにもよりますが、3~5年程度を目安にしていただければ良いかと思います。実際には、日常点検でインターフェログラムの強度を見ておき半分ぐらいになった時点でオートアライメントをしても上がらなければ交換をすれば問題は無いでしょう。 また、Avatar / Nicolet FT-IR 380シリーズでは納入日より1年間が保証期間です。ご注意下さい。
Q4:  He-Neレーザーの寿命はどのくらいですか?
Nexus / Avatar / Nicolet FT-IRシリーズ共に納入日より1年間が保証期間です。また、レーザーは、使用開始より3~4年程度で劣化してきます。レーザーに関する不明な点は、当社カスタマーサポートまでお問い合わせください。
Q5:  OMNICでのスペクトルをコンピュータ上でプレゼンテーション用に貼り付けたいのですが。
使用したいスペクトルを表示した状態で「編集」メニューより、「コピー」を選択します。この状態で、プレゼン用のソフト上で「貼り付け」を実行します。そうしますと、印刷した状態と同じものを貼り付けることができます。
Q6:  スペクトルをExcelで表示させたいのですが。
スペクトルを保存する際に、ファイルの種類を「CSVテキスト(*.CSV)」を 選択します。このファイルをExcelで開くと、2行の数列となります。1行目が X軸、2行目がY軸となります。Excel上で作図しなおしてください。
Q7:  パージがうまくできない。

装置の内部を乾燥空気や窒素ガスでパージする場合、装置の構成にもよりますが通常10L/minから20L/min程度の流量が必要となります。(目安として、Avatar / Nicolet FT-IR 380では5L/min、Magna / Nexus / Nicolet FT-IR *700では10L/min、赤外顕微鏡が付属している場合には、さらに10L/minの流量が必要です。)

納品時に付属の流量計は「SCFH」という単位になっていて、L/minに換算すると大体半分の値になります。 例えば20L/min必要な場合は40SCFHに設定して下さい。また、装置を完全に密閉してしまうとパージガスの出口がなくなる為、かえって効率が悪くなることがあります。その為にも本体試料室上部の窓を5mm程度開けた状態でパージを行ってください。

Q8:  装置を自分で移設をしたいが、可能ですか?
FT-IRの干渉計には移動鏡という測定時常に動いている部品があり、これを輸送時には固定する必要があります。また、装置の移設を行うと内部のミラーが振動等でずれたりすることがあるので、移設後に性能が低下する可能性があります。この為、お客様自身で移設を行うことはお勧めできません。一度当社カスタマーサポートにご相談下さい。
Q9:  最近MCT検出器の液体窒素保持時間が短くなってきたのですが。
弊社で扱っているMCT検出器の液体窒素保持時間は、納品時に18時間を保証しています。これが短くなってきている原因としては、検出器デュワーの真空度が落ちてきていることが考えられます。一度、当社カスタマーサポートへご相談下さい。
Q10:  旧バージョンのOMNICソフトウエアを使用していますが、最新のバージョンにアップグレードできますか?また、新しくした場合何が変わるのでしょうか?

2006年4月現在、OMNICバージョン7.2aが最新版となっています。32ビットソフトウエアで、対応するOSは、WIndowsXP(Pro)となっています。Nexus / Nicolet FT-IR*700シリーズでは装着されているビームスプリッタの自動認識と装置内の乾燥状態のチェックを行なう機能や、ESP機能は、従来通り搭載されています。その他に、ATRスペクトルのピーク強度とピークシフトを補正するアドバンスATR補正や、各メニューに対応したハイパーリンク形式のヘルプ機能は、機種に問わず搭載されています。

*ESP機能とは、ESP対応アクセサリを装着すると、装置がそのアクセサリを自動認識し、OMNICソフトウエアはそのパラメータを利用して、対応する測定パラメータを自動設定する機能です。

メニューは日本語対応です。 バージョンアップをご検討の際は、当社カスタマーサポートにお問い合わせください。

Q11:  現在使用しているアクセサリは、サーモサイエンティフィックの装置で使用できますか?

サーモサイエンティフィックの装置でご使用いただいていたものは、そのまま使用できます。他社の装置でご使用になられていたアクセサリについては、支柱の高さなどを調整することにより使用できるようになるものが多くあります。

サンプル室はNexusシリーズからMagna、Protege、Avatarシリーズ、また、Nicolet FT-IRシリーズともまったく同じになっておりますので、どのシリーズでも同じアクセサリをご使用になれます。

Q12:  最近スペクトルにノイズが乗るのですが、どこかおかしいのでしょうか?

光軸のズレあるいは赤外光源の劣化が原因と考えられます。サーモフィッシャーサイエンティフィックの500、700シリーズや、Impact410をご使用の方は、ビームスプリッタの位置を調整することにより、赤外干渉を最良の状態に調整する必要があります。これを光軸調整といいます。光軸がずれると特に高波数側でのエネルギーの減衰が大きいので、スペクトルにノイズが乗りやすくなります。

Nicolet FT-IRシリーズを始め、Nexus、Magna、Protege、Avatarシリーズには、この光学調整がワンタッチで行なえるオートアライメント機能が搭載されています。通常はこのオートアライメント機能を実行することにより光軸のズレはほぼ解消されます。 しかし、光学調整を行ってもノイズが低減されない場合は、初期データと照らし合わせてインターフェログラムの強度が極端に下がっていないかを確認してください。インターフェログラム強度が極端に下がっている場合は、光源の交換が必要となります。

Q13:  社内LANにコンピュータを接続したいのですが何か注意点はありますか?

ソフトウエアとハードウエア両面でご注意いただきたいことがあります。

FT-IR本体と接続を行っているインターフェイスのカードによっては、IRQという占有の番号を使用するものがあります。 この番号(通常10番)がネットワークカードと重複しないように注意する必要があります。OSの種類によってはネットワークがかなりのコンベンショナルメモリを消費するため、ソフトウエアの動作が不安定になることがありますので、できるだけOSは上位のWindowsに移行していただきますようにお願いいたします。尚、Nicolet FT-IR 4700、6700、380は、インターフェースカードは使用せず、USB2.0接続となっています。ご注意下さい。また、OMNICバージョンによって使用できるOSに制限がありますので、従来の装置へのインストールをご検討される場合には必ず当社、当社カスタマーサポートまでお問い合わせください。

Q14:  FT-IRで使用できる錠剤成型器について教えてください。

FT-IRは分散型に比べて、高感度測定が可能になりましたので、簡易錠剤成型器でも感度良く測定できるようになりました。 現在、サーモフィッシャーサイエンティフィックで取り扱っている錠剤成型器も、すべて真空ポンプを使用しないタイプのものです。以下に紹介いたします。

quick hand press

ハンディプレス

1mm、3mm、7mmのディスクを作成することができます。手動でネジを回して、圧力をかけ、「てこの原理」を利用して成型します。所要時間は約30秒です。

Table Press

テーブルプレス

名前のとおり、テーブルの上において、使用するタイプです。ハンディプレスと同じく「てこの原理」を利用して圧力をかけています。 ハンディプレスと同じディスクを作成できますが、どちらかと言うと1mm、3mmの成型に適しています。 所要時間は約20秒です。

Quick Handy Press

クイックハンディプレス

もっとも簡単で、ワンタッチで成型が行なえます。 専用のホルダーを使用しますので、ディスク径は5mmのみになります。 ディスクがレンズ状に成型されますのでフリンジの影響がほとんどありません。 所要時間は約1秒です。

Q15:  長期休暇中に電源が落ちるので、FT-IRの電源も落とさなくてはなりません。 何か注意事項があれば教えて下さい。

サーモフィッシャーサイエンティフィックでは、FT-IR装置の電源は以下の理由により、できるだけ常時通電をお願いしています。長期休暇や、電力設備の点検などで電源が落ちる場合は、これらの点を踏まえて対策頂きますようお願いいたします。FT-IRは、中赤外領域用のビームスプリッタや、TGS検出器のウインドウといった光学パーツにKBr(臭化カリウム)という潮解性の高い材質を使用しています。これらのパーツの性能を保持するため、できるだけ装置内を乾燥状態に保つ必要があります。これらのパーツの乾燥状態を保つ補助手段として、また、装置の熱的安定を保つため、常時通電をお願いしています。

上記に加え、乾燥エアー(露点-65度以下)ないしは窒素ガスによるパージを行なうことができれば測定への影響も減らすことができるベストの方法なのですが、そのような装置がない場合は、乾燥剤を使用して装置内の水蒸気をできるだけ減らすようにします。密閉型オプションをご購入のお客様の装置には、必ず乾燥剤が入っており、装置内の水蒸気の状態を示すインジケーターがついております。このインジケーターは1ヶ月に1度くらいチェックし、ピンク色に変色していれば、乾燥剤を交換してください。 装置の電源を落とす際は、この乾燥状態をできるだけ保てるように、サンプル室のカバーや、本体カバーをきちんと閉じ、装置内部には新しい乾燥剤を入れておくようにしてください。サンプル室には小さなビーカーにシリカゲルを入れていただいても結構です。

Magna、Nexus、Nicoletシリーズなどで、ビームスプリッタが取り外せる装置ならビームスプリッタをデシケータに保存するのも良い方法です。 電源投入時は、パージシステムがある場合には、先にパージエアー(もしくは窒素ガス)を流して、水蒸気を排除してから電源を投入してください。密閉型装置の場合には、インジケータを確認して、湿度が低いことを確認してから電源を入れるようにしてください。光源、その他装置が安定するまで、1時間~2時間かかりますので、その後、光軸調整(アライメント)を行なってください。

Q16:  最近、顕微ATR(ZnSeクリスタル)でサンプルの観察ができなくなったのですが、どこが悪いのでしょうか?
ATRクリスタルの表面が傷ついてしまったことが考えられます。 ATRクリスタルは、サンプルとの接触を繰り返すことにより細かな傷がついていきます。この傷は光を乱反射させるので、サンプルの観察ができなくなってきます。傷の程度がひどくなるとIRのインターフェログラム強度が下がっていきます。通常のATRアクセサリにも同じ事が当てはまります。傷ついて出力の下がってしまったクリスタルではノイズが多くなってしまい、よいスペクトルが得られません。このような場合、ATRクリスタルの交換が必要となります。クリスタルについては、使用されているアクセサリによって、材質、入射角、クリスタルの大きさなど各種ございますので、ご不明の点は当社カスタマーサポートまでお問い合わせください。
Q17:  コンピュータを速いものに交換したのに、思ったほど速くならないのはなぜですか?

2つの大きな原因が考えられます。

1つめは、FT-IRにかかる操作は、コンピュータを変えても速度は変わりません。FT-IRとの通信や、ハードウエアの切り替えなどは、従来と同じだけ時間がかかります。

2つめは、他にソフトなどをインストールされているような場合に起こりやすいのですが、メモリが足りなくなっているため、ハードディスクへのスワップが発生して処理が遅くなっている場合が考えられます。 この場合はメモリを追加することで改善されます。純粋にOMNICで速度を比較するのであれば、スペクトルサーチにどれだけ時間がかかるのかテストをされるとよいと思います。 また、長期間、ファイルの読み書きを行ないますと、ファイルの配置が分断化され、アクセスに時間がかかるようになります。これは、フラグメンテーションという現象でデフラグというプログラムを実行することで改善されます。このプログラムの使用法についてはWindowsのマニュアルなどをご参照ください。 最後に、通常事務などに使用されているコンピュータが、装置に使用されているコンピュータより速いものだった場合、相対的に遅く感じると言うこともあるかと思います。